日本カー・フェリー 高千穂丸/美々津丸 復刻2007 03 24
日本カー・フェリー 高千穂丸/美々津丸 復刻2007 03 24
同型2番船 「美々津丸」
「高千穂丸 美々津丸」 の就航で、川崎~日向(細島) 間は5時間短縮され、従来の3隻から2隻デイリーになった。
敦賀高速の原点ともいえるそれは、距離887キロと短く、1,000キロを超える敦賀に比べ、30ノットに至らずとも成し得ることができた。
その運航ダイヤは
川崎発18:00 日向着15:00 (翌日)
日向発19:00 川崎着15:00 ( 〃 )
船名は一般公募方式で決められて、それまでの 「南国の花」 シリーズはここで終りとなり、以後この地名シリーズが続くことになる。
船名 : 美々津丸
総トン数 : 9,551屯
主要寸法 : 全長159.5m 全幅21.5m 吃水6.2m
主機関 : D 18,000PS ×2基 2軸
航海速力 : 25.6ノット (就航時日本最速)
船客定員 : 1,016名
竣工 : 1974年(昭和49年) 2月
建造所 : 内海造船瀬戸田工場
同型船 : 高千穂丸
航路 : 川崎~日向
船体塗装はこの後、「シーコムフェリー」 「マリンエキスプレス」 と変遷の歴史を辿るが、この 「日本カーフェリー」 塗装で乗船した実績があれば、それは重いものと考えている。
掲載の空撮画像は、船内で販売されていた 「絵はがき」 にも使用されていたが、この絵はがきが無二の変則サイズで、通常の絵はがきの倍以上、持ち帰りに苦慮した思い出がある。
が、当時 「さんふらわあ」 に至っては、船内で 「B2判」 のポスターを売っていたのであるから、これに比べたらどうということはないのだが。
竣工時、マック式ファンネルであったものが、後に後部マストが新設され、ファンネルのそれは切断された。
【 船室構成 】
特等 2名×2室
1等洋室2名×42室 4名×38室
1等和室4名×6室 6名×2室
2等682名
ドライバーズルーム48席
意外に知られていなかった車輌甲板下Eデッキの室内プールは、夏季期間に利用できた。
公室設備
ラウンジ (船首展望) 、ロビー、シアター、カードルーム、ゲームコーナー、自販機コーナー、売店、談話室、幼児室、
上等級浴室、大浴場(Eデッキ)。
カフェテリア方式のレストランを始め、これらをBデッキに集中配置した為、この階には客室がなく、2等客室はCデッキに下げられた。
団体客が多い航路で、レストラン以外に飲食施設はなかったものの、内容はあった。
デザートが豊富で、これらは砕氷を敷き詰めた上に並べられ、誰しもがアッと驚く見事なものであった。
京浜航路にも第3世代船 「パシフイックエキスプレス型」 2隻が就航したことで、「高千穂丸型」 は大阪航路に転配されたが、この当時の内容を少し加筆したい。
操舵室近くの内火艇は左舷が正しく、画像によっては右舷に配置されていることがあるが、これは画像が反転されているものだ。
運航ダイヤ
大阪南港発19:50 → 宮崎着08:40 (翌日)
宮崎発19:00 → 大阪南港着07:30 ( 〃 )
船室構成&運賃料金
貴賓室 : 2名×2室
RC 特等運賃に加算1室当たり 16,690円
特等室 : 2名×42室 21,140円
1等洋室 : 2名×11室 16,460円
1等和室 : 4名×6室 〃
1等洋室フェリーメイトルーム : 4名×27室 11,530円
( 繁忙期は1等正規運賃を徴収 )
2等:520名 8,230円
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