小型客船２８隻組 東海汽船 あけぼの丸 復刻2007 03 27

小型客船２８隻組　東海汽船　あけぼの丸　復刻2007 03 27



　
　　　あけぼの丸　
　
　
総トン数 ： ３９９屯
主要寸法 ： 垂線間長４０．０ｍ　幅７．５ｍ　深さ３．４ｍ
主機関 ： ディーゼル　１基１軸　５５０ PS
航海速力 ： １２．０ノット　(最高)１３．５ノット
旅客定員 ： ３４３名
竣工 ： 昭和２２年６月
建造所 ： 三菱重工業神戸造船所
航路 ： 大島～下田
　
１９７０年(昭和４５年)　解体売却


戦後の「小型客船２８隻組」の１隻。
１９４７年(昭和２２年)、東海汽船の戦後新造客船の第１船として竣工した。

当初は大島～下田航路(直行)に就航。
同社のひらがな船名は、昭和３７年「あじさい丸」から始まる「ひらがな花シリーズ」まではなく、流線型のデザインとともに異色ずくめの存在であった。
　
昭和３６年、大島元町から下田まで乗船した。
上甲板後部に当時としては当たり前の畳敷き２等室が、通路を挟んで両側に配置されていた。
船尾デッキからの眺めは海面が間近に迫り、船に乗っている事のえもいわれぬ満足感に浸れた。

下田からの接続は悪く、伊豆急行も開通前で、伊豆半島の鉄道は国鉄伊東駅までしかなかった。
下田からは東海自動車バスが唯一の交通機関、帰路はバスで修善寺まで出てここで一泊、翌日さらにバスで伊東駅へ出たりした。

大島からの伊豆半島への航路は、熱海、伊東はあったが、稲取はまだなかった。