カテゴリー

無料ブログはココログ

« 東海汽船 はまゆう丸(初代) 復刻2010 01 17 | トップページ | 小型客船28隻組 東海汽船 あけぼの丸 復刻2007 03 27 »

東海汽船 さるびあ丸(初代) 復刻2011 05 06

東海汽船 さるびあ丸(初代) 復刻2011 05 06



Photo_4
 さるびあ丸(初代)
 
 
総トン数 : 3,079トン
船体寸法 : 全長93.0m 型幅14.0m 型深さ5.9m
主機関 : ディーゼル 3600PS×2基
航海速力 : 17.7ノット
旅客定員 : 2256名
竣工 : 1972年(昭和48年) (公団共有) 
建造所 : 内海造船 田熊
 
 

昭和30年代後半から始まった旅客船型5隻、「さくら丸」 「はまゆう丸 (初代)」 「かとれあ丸 (初代)」 「ふりいじあ丸」 「さるびあ丸 (初代)」 の最終船。

「さくら丸」 「はまゆう丸」 「かとれあ丸」 の流れを汲んで1等椅子席が残り、あくまでも大島航路用であることが八丈航路用の 「ふりいじあ丸」 との違いだ。
一方で 「ふりいじあ丸」 の流れから、特等洋室 (一般で言う2段ベッド1等洋室) が拡充された。

昭和48年建造、この頃世は既に長距離フェリーの黎明期から発展期に移行し、中距離旅客船航路もフェリー転換が進むご時勢に、純客船を建造して憚らなかった東海汽船のフェリー拒絶性も相当なものだ。

昨今は 「かめりあ丸」 の老朽化が進み、代替船について中古船での代替を模索していた模様だが、ここでフェリー拒絶性のしっぺ返しを受ける結果になっている。

3,000屯を超える旅客船なんて、「おが丸」 を除けばそもそも存在しないからだ。
仮に中古フェリーを取得して旅客船に改造する為には、船体の価格に加えて改造費用が発生することになる。
改造とは、その部分が新造に他ならず、相当に余計な資金を必要とすることになる。

「かめりあ丸」 代替船の手当てについては、これまでに2度の機会があった。
1つは小笠原TSL 「SUPER LINER OGASAWARA」 (スーパーライナーオガサワラ) が就航した場合、余剰となる 「おがさわら丸」 を用船して八丈島航路に充てる計画があったが、小笠原TSL就航計画が頓挫して、ご破算になった。

2つはマルエーフェリー 「ニューあかつき」 の購入だが、こちらも実現しなかった。

時代を大きく変革した長距離フェリーの登場で、東の東海汽船、西の関西汽船とした国内旅客船業界の雄は、いずれもフェリー拒絶反応を示した。

フェリー就航で狭い島内に他からのクルマが入ると、渋滞や事故の元凶になる等と口癖のように東海汽船は言っていたが。それにしても、この絵はがきは高度が高すぎて価値を減じている。
 
 
 
2012年1月現在、「かめりあ丸」代船建造が公表され、平成26年7月に新造船が就航する見通しだ。
 
 
 
 
 
 
 
 

« 東海汽船 はまゆう丸(初代) 復刻2010 01 17 | トップページ | 小型客船28隻組 東海汽船 あけぼの丸 復刻2007 03 27 »

東海汽船 さるびあ丸 (初代) 復刻」カテゴリの記事