新日本海フェリー すずらん丸 復刻2007 02 21
新日本海フェリー すずらん丸 復刻2007 02 21
初めて日本海を走った長距離フェリー
船社 : 新日本海フェリー㈱
航路 : 小樽~舞鶴 1,061キロ
総トン数 : 9.062屯
主要寸法 : 全長161.6m 幅25.6m 深さ13.8m
同型船 : なし
建造所 : 幸陽船渠㈱ (広島県三原市)
昭和45年7月、日本海に初めて登場した長距離フェリーとして、長く歴史に刻まれてゆくことになる。
外観上の特徴は何といっても船首遮浪ドーム、「海の新幹線」 と呼ばれる所以で、ドーム付はこの後2隻、 「フェリーはまなす」 「フェリーあかしあ」 と建造されたが、すずらん丸と同型船ではなかった。
開業当初の運航データ
南行 小樽09:00発→舞鶴17:00着(2日日)
北行 舞鶴19:00発→敦賀23:30発→小樽着05:50(3日目)
小樽発 水・土曜
舞鶴敦賀発 月・木曜
運賃 2等3,500円 特2等5,600円 1等8,900円
1等にはシングル個室があり、インサイドにも拘らずお気に入りであった。
但し、造りは雑で、床は床材の貼り付けなしで鋼板むき出し、緑のペンキが塗られていて、現在のストレージ程度のものであった。
ベッド、テーブル&椅子、ゴミ箱、これだけで他には何もなし。
シングル個室の設定を頑なに拒む新日本海フェリーにも、こんな時代があったということで。
コーヒー自動販売機が設置されていない時代で、コーヒーは自宅でインスタントコーヒー、砂糖、ミルクを配合、紙コップにセットして持参、食堂で熱湯を貰い (給湯器もなかった) コーヒーを飲んでいたものだ。
東九フェリー時代は当然のことながら東京~小倉航路に就航、東京港フェリーターミナルに入港していたということになる。
東京で 「すずらん丸」 を見た時は、えもいわれぬ違和感を持った。
オーシャンフェリーと合併後は
「すずらん丸」 直行便 東京~小倉
「第三伊豆」 「第十一伊豆」 寄港便 東京~徳島~小倉
3便/4日の運航で、直行便と言えども2泊を要した。
1975年(昭和50年) 11月 東九フェリー㈱に売却
「フェリー伊豆」に改名
1977年(昭和52年) 5月 新日本海フェリー㈱に買戻され
「フェリーライラック」に改名
(カタ仮名でライラック) 新潟~小樽航路に配船
1979年(昭和54年) 5月 西日本汽船㈱に売却
「ゆうとぴあ」 に改名 クルーズ客船に改造
1986年(昭和61年) 2度目の改造実施
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わん
DATE: 02/21/2007 10:08:40
私がヲタになってから乗ったのはニューすずらん以降の船なので、シングル個室は見た事がありません。
この会社、船も大きくて個室の種類もとっても豊富なのに、シングル個室を頑として設置しないし、貸切料金も課しますよね。相部屋承諾の1等は縮小傾向だし、あまり触れてほしくない様子。
「らいらっく」でS寝台が発表されたとき、せめて阪九の2等指定Aのような感じなら・・・と期待しましたが、中途半端なカーテンでの仕切りでドアなし。
以上のことから、勝手な想像ですが、
・1人で個室を使ってほしくない、監視しておきたい?
・1人で個室は途中下船されるとの偏見?
・1人で個室はヲタだから排除?
かなと考えています。
太平洋フェリーのように閑散期だけでも1人でも個室を利用しやすいようにすれば船旅目的のお客さん(つまりヲタ)も増えるのではないかと思います。
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定期船
DATE: 02/21/2007 11:13:07
TITLE: 大卒者の内部変革に期待して
「らいらっく ゆうかり」 の 「S寝台」 を早く見たくて、就航後すぐに 「ゆうかり」 に乗りましたが、あのカーテンにガックリきました。
カーテンを吊り下げる一番端のフックを、両脇の固定止め具に引っ掛けて、カーテンが開かないようにして使用していました。
下船する時は元に戻しましたが。
瀬戸内海のように競合状態であれば、1社が設備すれば他社が追随する形が生まれるのでしょうが。
これが太平洋や日本海の長距離会社に発展してゆかないかなと、少なからず期待していたのですが、ことシングル個室に限っては、逆に太平洋では無くなってしまいましたね。
後は、シングルユースでの利用でしょうが、「ひとりで個室」 は瀬戸内海でしたら、ホテル代わりに利用するビジネス客ということで理解できますが、1,000キロもの移動を船でするビジネス客はいないでしょうから、必然的にヲタということになってしまうのでしょう。
これを歓迎するか、排除するかの船社の対応ですが、新日本海の 「排除姿勢」 という評価、これは同感です。
新日本海も毎年大卒者を採用していますから、彼ら個室志向世代が中堅になっていく頃には、内部から変化が起こってくれると良いのですが。
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ささにしき
DATE: 02/21/2007 21:36:04
これから新日本海も利用してみたいと思っている身としては、何だか萎える話ですね。
就航船が立派な船ばかりなので、ヲタ一人旅の需要がない会社とは思えないのですが、やはり一人旅に優しくないとなると、自然と足も向かなくなりますね。
特等以上の貸切料金は仕方ないとしても、せめて一等は全航路統一で、相部屋承認で利用させて欲しいです。
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定期船
DATE: 02/21/2007 22:17:02
TITLE: 2等運賃を距離で割って
1キロ当たりの運賃を計算すると、昔から新日本海は距離単価が安いので、50%の貸切料を支払っても、私は結構納得しています。
お暇な時にでも計算してみて下さい。
船社により多少異なりますが。(単位キロ)
苫小牧~仙台 565
苫小牧~大洗 758
東京~徳島~新門司 1,173
苫小牧~仙台~名古屋 1,330
大阪南港~新門司 457
大阪南港~宮崎 470
小樽~舞鶴 1,061
小樽~新潟 704
函館~青森 113
苫小牧~八戸 242
室蘭~青森 204
函館~大間 40
但し、シングル旅客に対する姿勢は、評価しませんが。
まあ一度は、4航路全区間をお乗りになって下さい。
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わん
DATE: 02/22/2007 17:54:44
確かに距離、乗船時間当たりの運賃は安いので貸切してもさほど高くはないですね。
何かの本に「運賃の安さは旅人への最大のプレゼント云々」と書かれていたように記憶しています。
(太平洋も新日本海を意識して季節割引を値下げした)1人旅に優しくないというのは個室の運賃制度の事で現場の接客レベルは太平洋には全く及ばないとしても長距離フェリーのなかではいい方だと思います。
ヲタだけではなくても車で1人で行く人で貸切料金取られるのが嫌だから太平洋を使う人ってけっこういると思います。
せっかく船は立派で夏以外はすいているのに、わざわざお客さんを逃がしているような気がして勿体ないのでは?と思う次第です。
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定期船
DATE: 02/22/2007 19:23:01
TITLE: 東日本フェリー流にいうなら 経営資産を生かせと
「フェリー会社の収入の9割は車輌で、旅客は僅か1割」、この常識が長いことまかり通っていましたが、最近では車輌収入が減少傾向で、この常識は死語になりました。
新日本海は組織が大きくなり、経営判断の小回りがきかなくなっていますね。
早く気付いて、旅客収入の拡充をはかっていかないと、先行き大変なことになりますね。
東日本は、この変化への対応が早かったです。
経営判断が柔軟なのには、こちらが驚かされます。
僅かな期間の繁忙期以外、新日本海は旅客を逃していると断定されても、致し方ないですね。
経営資産を生かしきっていないことに、はやく気付いてくださいな。
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